抗加齢医学は“健康と若さを保ちながら年を重ねることを可能にする医学”と定義されている。この新たな医学は寿命を延ばすだけでなく、老化による心身の衰えを防ぎ、クオリティーオブライフを高く保ちながら、社会的な生産性を維持することを目的とした医学である。抗加齢医療は厚生労働省が掲げる“健康日本21”にある健全な日本の社会を実現させるための具体的な取り組みでもある。
超高齢化社会を迎える日にとってクオリティーオブライフに直結する感覚器医学はさらに重要な分野となるが、眼科学はその中においてももっとも大切な分野と考えられている。加齢性黄斑変性、緑内障、ドライアイ、白内障、老視をはじめとしてたくさんの疾患が加齢と直接結びついており、眼科領域においても加齢に対抗する抗加齢医学研究が注目を集めつつある。
そこで従来の眼科における網膜や角膜などという部位別研究を超えて眼の抗加齢医学を統合して考える眼抗加齢医学研究が必要となってきた。眼科領域における加齢と老化のメカニズム研究を促進するとともにそれを基盤とした診療体制の構築を会の目的としたい。また先に設立された日本抗加齢医学会とも連携をもって日本の抗加齢医学全体にも貢献していきたいと考える。
■活動計画
本研究会は、眼科領域の抗加齢医学に関するさまざまな活動を計画しております。